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今さら訊けない!?マイクの仕組み
イベントや集会で大勢の前で話したり、歌を歌ったり、録音をしたりとさまざまな場面で活躍するマイク。
このマイクには、用途によっていくつかの形状があることを皆さんご存知でしたか?
今回のオトノハナシでは、普段何気なく使っているマイクの仕組みを知り、用途やシチュエーションによって使い分けることで、聴く人にしっかり音や声が届くコツを紐解いていきます。
マイクの役割と仕組み
マイクの正式名称は「マイクロホン」といって、音(空気の振動)を拾って電気信号に変える装置です。実は、私たちが普段話す声も空気の振動となって伝わっているんですよ。音響設備を使うと声や音が大きくなるのは、このマイクによって電気信号となった音を、電力の強弱で大きくしたり、小さくしたりすることができるからなんです。
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構造が違えば、使うべきシチュエーションも違う?!
私たちが普段の生活で見かけることが多く、スピーチやカラオケなどで広く使われる胴体を握って使うマイクは、「ダイナミックマイクロホン」であることが多いです。一方で、歌手や声優の方がスタジオでレコーディングをしている場面で、ヘッド部分が四角く、スタンドに固定されたマイクが使われているのを見たことがありませんか?このようなマイクの多くは「コンデンサーマイクロホン」というのです。
シチュエーションによって使用されるマイクが違うのですが、実はマイクそのものの構造も異なっているのです。
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■ダイナミックマイクロホンの仕組み
ダイナミックマイクロホンは、内部にコイルと振動板を備えています。空気の振動が、振動板を震わせるとコイルも連動して動くことで電気信号が発生します。
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ダイナミックマイクロホンは、大音量でも音が割れにくいため、音楽ライブを録音する場合やスピーチにも便利。また比較的価格も安く丈夫で、電源がいらないというメリットがありますが、反面、繊細な音を拾うのは少し苦手です。
■コンデンサーマイクロホンの仕組み
コンデンサーマイクロホンは、内部に背極と振動板を備えています。背極と振動板の間には電気が溜められており、空気の振動が振動板を揺らすと電気信号が変化します。
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コンデンサーマイクロホンの強みは、感度が高く、低音から高音まで幅広い音を捉えられる点。そのため、レコーディングや測定など、繊細な音を収録するのに長けています。しかし、電源が必要なうえ、非常にデリケートかつ高価であるため、野外などでの使用では特に注意が必要です。
マイクロホンには音を拾う方向が限定されているものもある
なお、マイクロホンには、その用途によってさらに細かな種類が存在します。
それが「指向性」と呼ばれるもの。どの方向の音を感度良くとらえられるかを示したものです。では、その指向性にはどのようものがあるのでしょうか。
■無指向性
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360度どの方向からも音を拾うように設計されたもの。
舞台や室内で演奏されるクラシック音楽などの収録のほか、測定にも活躍します。
身近なものでは、オンライン会議システムなど、卓上に置いて参加者全員の声を集音するときに使われることもあります。
■単一指向性
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マイク前方に最大の感度を持っていて、後方の音は拾いにくくなっています。スタジオでのレコーディングやスピーチなどに用いられます。
マイクロホンは使い方によっても、音が変わる!
マイクロホンにはいくつかの種類があり、用途によって選ぶことで、音を適切に集め、届けることができます。また、私たちの使い方によっても音の届けられ方を良くすることができるんです。
例えばオンライン会議では、自分の声が相手にどのように届いているのか分からないですよね。実は複数人でマイクを共有するときは特に注意が必要です。前方のモニターに映った相手に向かって話しがちですが、是非マイクに話しかけるよう心がけてみてください。それだけで、相手に届く声がもっと届きやすくなるはずです。
過去のオトノハナシでは、こうしたマイクの使い方についても詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。